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「マクロビオティック」とは、玄米を主食に野菜や漬物、乾物などを副食とすることを基本にした食事法のことです。
また、独自の陰陽論を元に、食材や調理法のバランスを考える「身土不二(生まれ育った土地で採れた食物を食べる)」「一物全体(まるごと全部食べる)」を二大原則とし、人工的な添加物・化学調味料・砂糖・乳製品等を一切使用しません。欧米型の食生活の浸透とともに生活習慣病への恐れが深刻になりつつある昨今、昔ながらの日本の食生活を見直す食事方法として欧米を中心に広まり、海外のセレブの間で注目されてきました。近年では、日本でもメジャーな健康法になりつつあります。
マクロビオティックとは、「マクロ=大きな」「ビオティック=生命術・学」からなり、ラテン語を語源とし「長寿法」「長生法」を意味します。これは日本人の桜沢如一(ジョージ・オーサワ)氏(1893~1966)が大自然と共に生きる生活法」と世界の人々に提唱し名付けた呼び方です。
ミトクとマクロビオティックの関係
昭和42年(1967年)、ミトクの創業者・風間昭美が、ボストン在住の久司道夫・偕子(アベリーヌ)ご夫妻から、お二人が経営されていた米国で最初の自然食品会社「Erewhon(エレホン)」に、日本の"マクロビオティック食品"を輸入したいので協力して欲しいとの申し出を受けました。
最近では世界のトップスターやモデル、政治家なども実践していることにより、TVや雑誌などでも名前が知られるようになったマクロビオティックですが、当時はほとんど知られていないうえに誤解も多く、理解されがたいものでした。
その翌年から、お二人の指示によりマクロビオティック食品として認められる味噌・醤油・梅干・そば・お茶・海藻などを探し出し、今では到底考えられない厳しい輸出規制と検査・為替管理の下で輸出を始めました。
昭和44年(1969年)にミトクが設立されましたが、ミトクという社名は道夫の「ミ」偕子(トモコ)の「ト」久司の「ク」ということで、お二人のご指導を受けながら、伝統的な製法を守り続けている多くの国内メーカーの協力も得られ、現在世界の40カ国以上に日本の伝統食品・オーガニック認定・コーシャ(ユダヤ教)認定などの食品を輸出し続けています。
久司道夫氏のマクロビオティックに関する活動は、1970年代からの自然食運動・有機(オーガニック)農業運動の端初となり、欧米における食生活の変革に大きな貢献をされました。
また、1974年には米国の食事のあり方についての提言書(マクガバン報告書)の3人のアドバイザーの1人となって、肉食・砂糖・乳製品の害を指摘され、1995年には国立米国歴史博物館(通称:スミソニアン博物館)よりこれまでの貢献が認められ、氏のマクロビオティックと代替医療に関する資料は殿堂入り(国家的資料として永久に保存し、一般に広く公開)されました。
これは日本人として初の、また現存者の殿堂入りは歴史上でも初めてという快挙でした。